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ポンジュノ監督プロフィール
- 名前:ポン・ジュノ
- 生年月日:1969年9月14日(51)
- 出身:韓国
- 職業:映画監督/脚本家
ポンジュノ監督は延世大学校社会学科を卒業した後、映画を本格的に勉強するため韓国映画アカデミーに入学しました。
この頃、アメリカの映画監督であるマーティン・スコセッシ監督の作品を研究し、彼の発言した
「最も個人的なものが最も創造的なのだ」
という言葉に感銘を受けたといいます。

マーティン・スコセッシ監督
韓国に生まれ、まだ学生だったポンジュノ監督は個性を自由に出してもいいのだという言葉に共感を得たのでしょう。
そして1995年からたくさんの自主制作映画を作り、2003年には映画『殺人の追憶』が韓国内で大ヒットし、韓国の映画祭「大鐘賞」で監督賞/作品賞を受賞しました。
そして2006年に手がけた『グエムル-漢江の怪物』は韓国の観客動員新記録を樹立し、アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞すると、ポンジュノ監督は韓国を代表する若手監督という地位を獲得します。
その後もカンヌ映画祭などでポンジュノ監督作品が高く評価され、世界的にその名を知られるようになります。
そしてポン・ジュノ監督は2019年に公開された作品『パラサイト 半地下の家族』で、実質世界一といわれる第92回アカデミー賞にて監督賞など6部門にノミネートされ、見事に「国際長編映画賞」と「脚本賞」の4冠を受賞したのです!
ポンジュノ監督のスピーチの内容とは?
ボン・ジュノ監督が今回のアカデミー賞2部門受賞において行ったスピーチが素晴らしいと、世界中の人々から賞賛されています。
以下はアカデミー賞授賞式でボン・ジュノ監督が行ったスピーチです。
「映画を勉強していた若い頃、心に深く刻まれた言葉があります。『最も個人的なものが最も創造的なのだ』これは偉大なるマーティン・スコセッシ、貴方の言葉です。」
「学生の頃あなたの作品を研究した、「(貴方と並んで)ノミネートされただけでも光栄です。」
この心を打つようなマーティン・スコセッシ氏へのリスペクトと、映画愛に溢れたスピーチに世界が感動したのです。
ポンジュノ監督が韓国映画とアメリカ映画界の壁を遂に破った!
1990年代にアメリカ映画が韓国へ進出すると、それに対し韓国映画関係者らがデモを起こすという歴史的な時代背景がありました。
韓国のデモ隊はだれもが「韓国映画界は死んだ」と悲観したのです。
しかし、ポンジュノ監督はその逆境に負けず、地道にアメリカ映画の作り方を学び、遂にアカデミー賞を取るという快挙を成し遂げたのです。
この事実は、「アメリカ人がアカデミー賞を受賞した」こととはわけが違います。
一時、アメリカ映画界に押しつぶされそうになっていた韓国映画界に革命をもたらしたポンジュノ監督は、映画を通して世界的なヒーロとなったのです。
また、少しマニアックな映画(悪く言うとB級臭の漂う)を撮るという印象のポンジュノ監督作品が、アメリカの映画祭でアカデミー賞を取ったという事は、歴史的な快挙を果たしたと言っていい出来事なのです。
これもマーティン・スコセッシ氏が発言した
「最も個人的なものが最も創造的なのだ」
という事を信じ、ブレる事なく貫いてきたポンジュノ監督の信念がもたらした結果なのです。
ポンジュノ監督アカデミー賞2部門受賞について世間の反応は?
それではアカデミー賞2部門を受賞したポンジュノ監督について世間の反応を見てみましょう。
アイリッシュマンをNetflixで撮るしかなかったスコセッシに、オスカー受賞者ポンジュノが敬意を表明する。マーケティングで作品を作る奴らを置き去りにする快感すらある素晴らしいスピーチ。
— ノビータ (@yugo1990nobu) February 10, 2020
韓国映画界について言えば、1990年代にアメリカ映画に市場開放させられて映画人がデモを起こしたことがある。皆自分の遺影を胸に更新して「韓国映画界は死んだ」と宣言した。そこからアメリカ映画の作り方を学んで復活した。その旗手がボン・ジュノ。彼の受賞はいわば弔い合戦の勝利を意味する。
— burihiko (@burihiko_t) February 10, 2020
#お前らガチ泣きしたシーン晒せよ
まじな話、ボン・ジュノ監督のスピーチには泣いた#アカデミー賞— 山下スキル☪ (@sukiru_ql) February 10, 2020
そう映画秘宝一押し監督の一人が、ボン・ジュノって感じだったので、喜びもひとしおなんだよな。
— カスミカヲル (@k_kaworu) February 10, 2020
パラサイトの監督のボン・ジュノは監督賞のスピーチ(他のも)を通訳つけて韓国語でやっている。スコセッシへのオマージュ、タランティーノへの謝辞、「悪魔のいけにえ」のギャグやらと楽しい。
— 北野雅弘 (@MasahiroKitano) February 10, 2020
https://twitter.com/BADDDGODDD1/status/1226743143460040705?s=20
https://twitter.com/ktttettt/status/1226743746173100032?s=20
みなさん、ボン・ジュノ監督のアカデミー賞受賞へのお祝いと、そしてスピーチの素晴らしさを賞賛しておりますね。
また、ポンジュノ監督以外にもアメリカ国籍に帰化してしまった日本出身のメイクアップアーティストであるカズ・ヒロさんの2度目のアカデミー賞受賞についてもお祝いの言葉がたくさん出ていますね!
アジア勢が世界で頑張っているというのは、われわれ日本人にとっても嬉しい事です。
↓カズ・ヒロさんの2度目のアカデミー(オスカー)賞受賞はこちら↓

まとめ
ポンジュノ監督の映画作品『パラサイト 半地下の家族』が第92回アカデミー賞に6部門もノミネートされた事だけでも快挙なのに、「国際長編映画賞」と「脚本賞」という2部門ものアカデミー賞を受賞した事は、韓国だけでなく、世界中の人々が賞賛する大きな出来事だったと思います。
また、感動とユーモアのあるスピーチを行ったポンジュノ監督に、世界中の人々が感動し、そして賞賛していますね!
アメリカ、ハリウッド映画に迎合するのではなく、自分自身の韓国スタイルにこだわったポンジュノ監督作品は一見の価値ありですよ!!!!!なんたって世界が認めたんですから!!!!
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