メークアップアーティストのカズ・ヒロさんが2度目のオスカー賞を受賞するという快挙を成し遂げました!!!
映画『スキャンダル』で第92回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)さんですが、カズヒロさんが日本国籍を捨て国籍離脱した理由や、その凄腕メイクアップの過去の経歴を調べてみました!
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カズ・ヒロ プロフィール
- 名前:辻一弘(つじ かずひろ/カズ・ヒロ)
- 生年月日: 1969年5月25日 (年齢 50歳)
- 出身: 京都府 京都市(現在ロサンジェルス在住)
- 国籍: アメリカ合衆国
- 職業: メイクアップアーティスト/現代美術家
- 受賞歴: アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞、 英国アカデミー賞 メイクアップ賞
過去には代々木アニメーション学院で講師を務め、その後1996年に渡米し、ディック・スミスに師事し、兄弟子であるリック・ベイカーの「シノベーションスタジオ」に所属し、『メン・イン・ブラック』や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』などの大作映画に携わります。
そして、2000年に公開された映画『グリンチ』で、リック・ベイカー共に英国アカデミー賞メイクアップ&ヘアー賞を受賞するという最初の賞を与えられました。
その後も精力的に活躍するカズ・ヒロさんは数度に渡りアカデミー賞にノミネートされるも、残念ながら受賞には至りませんでした。
カズ・ヒロさんはその後、現代美術家に転身し、2013年にはアンディ・ウォーホルを題材に頭像を制作し、ニューヨークの美術展に出品します。
そしてカズ・ヒロさんは2017年に公開された映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、再び特殊メイクの世界へ復帰し、見事に第90回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞したのです。
これだけでも快挙過ぎるカズ・ヒロさんですが、映画『スキャンダル』で2度目のアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞し、世界から大きな注目を集めます!
カズ・ヒロは国籍離脱した日本人?
カズ・ヒロさんは2019年3月に日本国籍を捨て、米国の市民権を取得すると共に、名前を辻一弘からカズ・ヒロ(Kazu Hiro)に改名したのです。
気になるのは、せっかく1度目のアカデミー賞を受賞し、ネームバリューもある「辻一弘」を「カズ・ヒロ」と改名して米国に帰化した理由です。
カズ・ヒロさんは日本国籍を捨てた理由について「人間関係」について触れ、個人としてどんな存在なのかアイデンティティの確立について以下のような発言をしています。
「ずっと悩んでいたことで、もう日本国籍を切ってしまおうと。それで、変えたんですよ。余計なことを考えなくてすむようになったので、よかったですね。新たなスタート、っていうのでもないですけど、大事なことにだけ集中できるというか」
何か日本人との人間関係のもつれやすれ違いなどがあったのでしょうか?
しかし、カズ・ヒロさんは、さらに具体的に日本国籍からアメリカに帰化した理由について以下のように語っています。
「日本人は、日本人ということにこだわりすぎて、個人のアイデンティティが確立していないと思うんですよ。だからなかなか進歩しない。そこから抜け出せない。一番大事なのは、個人としてどんな存在なのか、何をやっているのかということ。その理由もあって、日本国籍を捨てるのがいいかなと思ったんですよね。(自分が)やりたいことがあるなら、それをやる上で何かに拘束される理由はないんですよ。その意味でも、切り離すというか。そういう理由です」
そして改名した事について尋ねられたカズ・ヒロさんは
「『カズ・ヒロ』という新しい名前は、ファーストネームを半分に切っただけですし。知名度どうたらこうたらというのは、あんまり気にしないんで。結局、大事なのは、これまで何をしてきたかじゃなくて、これから何をするか、これからどう生きていくのか、何を残していくのかということ。そういう考えがあったんで、別に大丈夫かと」
と、まるで彼の生涯を表すような前向きな答えをしています。
カズ・ヒロの凄すぎるメイクアップ経歴は?
もともと日本人であるカズ・ヒロさんは古くは1989年公開の日本映画「スウィートホーム」をはじめとした多くの邦画に携わり腕をあげていきますが、やはり渡米した1996年以降のカズ・ヒロさんの快進撃は止まるところを知らない勢いです。
ここではカズ・ヒロさんの過去のメイクアップアーティスト、そして特殊効果を担当した主な作品をご紹介します。
カズ・ヒロが特殊効果を担当した作品
- メン・イン・ブラック (1997)
- ディアボロス/悪魔の扉 (1997)
- ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々 (2000)
- メン・イン・ブラック2 (2002)
- 地獄の変異 (2005)
カズ・ヒロがメイクアップアーティストとして関わった作品
- スウィートホーム(1989)
- 八月の狂詩曲(1991)
- ミンボーの女(1992)
- Critical Care(1997)
- エディ&マーティンの逃走人生 (1999)
- ワイルド・ワイルド・ウエスト (1999)
- グリンチ (2000)
- PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001)
- メン・イン・ブラック2 (2002)
- ザ・リング (2002)
- ホーンテッドマンション (2003)
- ヘルボーイ (2003)
- ザ・リング2 (2005)
- もしも昨日が選べたら (2006)
- マッド・ファット・ワイフ (2007)
- チャックとラリー おかしな偽装結婚!? (2007)
- 魔法にかけられて(2007)
- トロピック・サンダー/史上最低の作戦 (2008)
- ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (2008)
- 天使と悪魔 (2009)
- G.I.ジョー (2009)
- ソルト (2010)
- LOOPER/ルーパー (2012)
- ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (2017)
- スキャンダル (2019)
ちなみに、こちらがカズ・ヒロさんが「現代美術家」に転身した時の作品はこちらです、、、
まさに実物としか思えないリアルすぎるクオリティーの高さに、著名人からお声がかかるのも納得できます。
カズ・ヒロ2度目のオスカー賞受賞に世間の反応は?
それでは、2度目のオスカー賞を受賞したカズ・ヒロさんに対して世間の反応をみてみましょう。
カズ・ヒロさんは逆に前回のアカデミー受賞後、勝手に日本のマスコミから日本人代表みたいに突然祭り上げられて個人を同一視するそんな日本文化に嫌気がさしてアメリカ人になったんだよね😩
— あんこ (@bobu2901) February 10, 2020
パラサイトとカズ・ヒロさんと
アジア勢がんばってるーぅ♪— gurinko (@00grkXX) February 10, 2020
カズ・ヒロさん受賞でまた平安高校は垂れ幕かけるんやろーなー!すごいなあ!
— ユリヤ・イワーノヴナ・スイングスカヤ (@swingmyheart) February 10, 2020
https://twitter.com/suzu_honey/status/1226741950012768258?s=20
カズ・ヒロさん、前回は日本人が受賞だったけど、今回はアメリカ国籍とったから、日本出身になるのね。
— けでいち (@kedeichi) February 10, 2020
カズ・ヒロさんみたいに日本人であることが嫌な人もおれば、わたしみたいに日本人であることを誇りに思う人間もおるんやからまじで十人十色
— Ayak ! (@A____xxo) February 10, 2020
カズ・ヒロさんの流れてくる話題見てると、そうねーそうだよねと思う。こういう時だけ日本出身と尻馬に乗るようなのもちょっとなんか、あの、言語化できない感情が
— 陸 (@lmaoe0220) February 10, 2020
カズ・ヒロさんの流れてくる話題見てると、そうねーそうだよねと思う。こういう時だけ日本出身と尻馬に乗るようなのもちょっとなんか、あの、言語化できない感情が
— 陸 (@lmaoe0220) February 10, 2020
カズ・ヒロさんの受賞を祝う意見とともに、アメリカに帰化したカズ・ヒロさんの意見に同調するムードがありますね!
まとめ
人生の中でオスカー賞(アカデミー賞)を2度まで受賞した日本人カズ・ヒロさん。
アメリカに帰化してしまったのは日本人として少し寂しいですが、カズ・ヒロさんの独自のポジティブな考え方を私たち日本人の多くが学ばなくてはいけませんね。
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