中国武漢から発生し、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス肺炎の感染者は世界中で日々増殖し、2020年1月31日時点で213人が死亡、7711人の感染が確認されるという大惨事に発展しています。
SARSをはるかに上回る甚大な被害を出している新型肺炎には、まだ抗生物質の開発が間に合わず、今後もますます感染被害者が増えると懸念されています。
特効薬が無いということは新型ウイルスを「防御」する以外ありません。
手洗いやうがいはもちろんのこと、今回は「マスク」で新型肺炎を防げるのでしょうか?その効果と方法も調べてみました。
日本での新型肺炎・新型コロナウイルス
この新型コロナウイルスは、ヒトからヒトへ感染する(いわゆるヒトヒト感染)病気で、日本でも中国武漢から来た観光客を乗せた観光バス運転手とバスガイドの方が感染してしまいました。
これは長時間にわたり密閉空間に一緒にいたことで空気感染したと言われており、感染すると風邪やインフルエンザのような発熱と倦怠感、そして最悪の場合は死にいたる恐ろしいウイルスです。
↓奈良バス運転手が武漢の観光客からコロナウイルス感染記事詳細↓

新型肺炎はマスクで防げる?
新型コロナウイルスを死滅させる特効薬、いわゆるコロナウイルス用の新抗生物質がまだ開発されていない現在、ウイルスに感染しないためには防御する以外に方法がありません。
みなさん石鹸による手洗い、そして除菌、さらには薬をつかったうがいなどは必ず行っていると思いますが、マスクもウイルス拡散防止と感染防御のために着用しているでしょう。
そのため、中国武漢でもマスクが売り切れ状態だといいます。
マスク着用の新型肺炎感染予防効果について、シンガポールの研究者たちは医療従事者がマスクを装着することで、インフルエンザ類似の感染症を66%低下させる、さらにSARSの時も87%も低下させたという発表をしました。
しかし、この研究成果が果たして今回の新型肺炎の感染を防げるのかどうかの確証はまだ無いのです。
なぜなら、医療従事者が使用しているマスクは一般のドラッグストアーなどではあまり扱われていない高価で入手しにくい『N95』という高機能のマスクが使用されているのです。
新型肺炎の感染にマスクは効果ない?
では、新型肺炎の感染予防に、一般的なマスクでは効果がないのでしょうか?
これはインフルエンザを例にとった話ですが、2010年にフランス、そして2011年にはタイの研究者が、家庭内でのインフルエンザの家族内感染の減少を狙い、マスクの着用を推奨したところ、その効果が無かったことを発表しています。
このように、医療従事者や専門研究機関と違い、一般人を対象とした臨床研究はとても難しく一概に効果が有る、無いとはいえない部分はあります。
しかし、多くのの医師は、口を揃えてマスクによる感染予防にはほとんど効果ないと言います。
では、なぜ医師自らもマスクをするのかといえば、自らの口から唾液を飛散させるのを妨げぎ、周囲に感染させないためだといいます。
一つの細菌が人間の大きさだとしたら、一般的なマスクの繊維の目は東京ドームに相当するという話もあります。
このことからも、外部から感染を守るというより、新型肺炎病原体を持っている場合、拡散させないような用途として考えた方が無難ですね。
さらに、このウイルスは「目」からも感染します。中国の眼科医が患者の目から感染し死亡の記事はこちら↓

新型肺炎対策の正しいマスクの付け方
「病は気から」とも言いますが、やはりエチケットとしても新型肺炎の猛威を拡散させないためにもマスクをつける事は大切です。
しかし、間違ったマスクの扱い方をすると、逆効果になってしまう場合もあるのです。
人はマスクを通して呼吸をしますので、マスクの表面には息を吸った時に集まった粉塵や菌が集まる、いわば雑菌の温床となっているのです。
ですので、マスクの表面を触る事はやめましょう。そしてマスクは使い捨てのものを使用しましょう。
まとめ
新型肺炎の感染はマスクで防ぎきれず、効果がない事はわかりましたが、拡散させないためには多少有効で有る事もわかりましたね。
今回の新型肺炎の拡散を受け、中国では「N95」の偽物を販売する悪質な詐欺も横行しているようです。
正しい情報を的確に判断する事は、被害を減少するためにとても大切な事です。
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